私が生きてこなかった人生

ためらわず踏み出してゆくわ

共有と連帯とーー「世界は3で出来ている」

先ほど「世界は3で出来ている」のオンエアを見終わりました。本当に、ほんっとーーーに面白かった。

恐らく日本中のお芝居に関わる人がハンカチをギチギチに噛み「悔し〜〜〜〜い!!!」と叫ばれている頃だと思う。私も一切制作に携わったことがないのに(?)同じく悔しかった。してやられたという気持ちで一杯だよ!!クッソ!!!

 

ソーシャルディスタンスに打ってつけの一人芝居。新型コロナウイルスと”未知との遭遇”を果たしたこの三ヶ月を描いた脚本。それを完璧に昇華したのはテレビドラマでした。しかも演劇さながらのゴリッゴリ会話劇。ああ、こうして書いているだけでも悔しい。これから演劇でもこの未曾有の事態を描いた作品は多く出てくるだろうし、既に出ているものもあるけれど、世に出すスピード、そして全国放送の影響力には敵わないなぁと思ってしまった。ましてや未だに劇場を開けることは難しいのですから。

 

ああ〜〜〜面白いものが作りたいね。これを超える作品に劇場で出会いたい。生まれて欲しい。

悔しくて、自分でもその悔しさが何故生まれているのかよく分からないほどに悔しいのですが、これほどのパワーを人に与えるってすごい作品だったのだと思います。そう、永井愛さんの「片付けたい女たち」にとても似ていた。賑やかに三人が集まり、あーだこうだと言いながらもいつしか会話は心の一番ささくれた部分に辿りつく。そして、それを共有しようとすることで、何が解決したわけでもないが前を向けるようになるという、連帯のお話。きっとこういうのがそもそも好きなのよな。お部屋から一切出ないのも一緒。今はうちで踊ろうだし、互いにソーシャルディスタンスを保つのだけれど、人と繋がり合うことで解決していけることもある。そんなテーマも同じく持っているんじゃなかろうか。最も、違うのは「片付けたい女たち」の3人は問題意識までは共有できていないが、今回の「世界は3で出来ている」は三つ子ということもあり、それぞれが自粛期間の影響を受けているということもあり、問題意識を共有できているという点。しかもそれを観ている視聴者も同じくコロナ禍における良い影響も悪い影響も味わっているという…。あ〜〜〜ずるい!本当に上手すぎてずるい!

 

林遣都さんの演じ分けや素晴らしい合成、編集の技術など、褒めることしかないのでここらで終わりにしておきます。笑

こんなまとまっていない文章は書くつもりがなかったのですが、怒りは鮮度が命ということで!おやすみなさい!

 

おわり