特大のうつけ者になりたい
中学生になったばかりのとき、担任になった先生が言ったことをずっと覚えている。「バカになることほど面白いことはないよ」って。「勉強も学級活動も体育祭も、側から見たらあいつらバカだなあって思われるぐらい一生懸命にやるのが一番楽しいコツ」そう言ってた。
私は目から鱗が落ちるようだった。「バカになる」の案は私が出したからだった。「どういうクラスにしたいか」みたいな議題の学級会で、アホみたいに楽しくできたらいいな〜というのんびりした考えで出した案。まさかそれが"一番楽しい"に繋がるなんて思ってもみなかった。
それから1年。先生は学校を休職して、海外へ行った。「バカになる」を体現してくれるとは思わなかったし、私もバカになりたいと思った。一生懸命に好きなことや、楽しいことを追いかけるバカ。例えバカにされたとしたって、自らで進んでバカになっているのだからこちらにはなんのダメージもない。おまけにやりたいことしか見えないのだから楽しくてしょうがない。そういうバカになろうと思って生きてきた。
そりゃときには斜に構えちゃったり、人のことをバカにしちゃったり、そういう恥ずかしくて今思うと最悪なこともいっぱいあるけど。なるべく真っ直ぐ前を見てバカになりたいなぁ。
と、『何者』を観て思いました。原作を読んだのがちょうど中学生のときだったので、すごい時間が経ったものだなぁと思いながら。私の就活もいつのまにか通り過ぎちゃったよ!