私が生きてこなかった人生

ためらわず踏み出してゆくわ

PUIPUI

モルモットが苦手です。

というか齧歯類がみんな怖い。

 

高校2年生のとき、オーストラリアのペットショップでケースいっぱいにチュウチュウしてる白いネズミたちを見たときに、体中の細胞という細胞がゾワゾワと波立った。あのときです。私が齧歯類を苦手だと自認したのは。

 

高校3年生のとき、流れで友達とリス園に入ってしまい、餌を前に爪を剥き出しにして暴れ回るリスの大群から半泣きになり逃げた。奴らフォルムだけは比較的可愛らしいけど、皮を剥いだらどんな生き物より邪悪な気がする。某リスカフェの看板にもめちゃくちゃ注意書きあったもん。リスは大変凶暴な危険生物なのでここでは見るだけですよ。と。

 

大学1年生だか2年生のとき、井の頭公園にて、芋洗い状態のなかでかろうじて列を成して走り回るモルモットたちを小窓から覗いてしまったことを心から悔いた。あんな地獄絵図が頭に張り付く前に、なんかもっと大きくて、あからさまに一頭が認識できる、愛くるしいライオンとかキリンとか見ようよ。とはいってもあそこにはそんなデカいかわいこちゃんはいない。記憶を葬り去るためにアナログなミニミニ遊園地を血眼で楽しんだのは覚えてる。

 

……そんな理由で今流行りのアニメのタイトルも、こっそり、そして静かに穏便にTwitter上でミュートしているのですが、それでも彼らはタイムラインに流れ続けている。ミュートをかいくぐり、流れてくる車。いやモルモット。

 

人間って、"何度も目にしてると愛着が湧いちゃってだんだん好きな気がしてくる" みたいな性質があったけど、私ももう慣れてしまいました。リアルはダメだけど車なら案外平気かもしれない。きっと、こうやって彼らのファンも地球上に増え続けている。

 

恐ろしい齧歯類の繁殖力。

やはり舐めてはいけない。

 

ちなみにNTLive『フリーバッグ』のモルモットの描写も、演じているフィービーが上手いのか観るたびに鳥肌になってゾワゾワしてます。同じぐらいネズミ顔の男の真似も苦手。怖いにも程がある。そして最大の局面でモルモットを締め殺すときも。あの骨の折れる音、感触、ないはずの匂いや冷たさまで伝わってきて、いろんな意味で身の毛もよだつ恐ろしさ。体一つの一人芝居なのにすごいねえ。

 

f:id:fumi7july:20210221104932j:image